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教えるとは?行動科学の原則から考える~応用行動分析ABA|生徒指導|教育

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教えるとは?行動科学の原則から考える~応用行動分析ABA|生徒指導|教育

行動科学とは、

『人はなぜその行動をするのか?』

という問いを科学的に追求した学問になります。

まずは、この原則を理解する前提として

『教える』

という行動について紹介します。

教えるとは?

行動科学において教えるとは、

『相手の行動を変えること』

です。

・『筆算ができない子』を『筆算ができる子』にする
・『逆上がりができない子』を『逆上がりができる子』にする
・『リコーダーが吹けない子』を『リコーダーが吹ける子』にする

これが『教える』ということです。

先生がどんなに思いを熱く語って、

熱心に指導しても、

子どもができないままだと、

それは『教えた』とは言わないのです。

よく『こんなに熱心に教えているのに、あの子は全然できない。できないのは、あの子のやる気の問題だ!』

と、子どもができないことを、

『やる気』の問題にすり替える先生がいます。

しかし、

子どもの行動が変わらない以上、

『教えてない』のですから、

責任はすべて教える側に存在します。

『教える』ということをこのように明確に定義することで、

日頃の授業や学級経営においても、

子どもの行動についても問題をより具体的に考えることができるようになります。

応用行動分析(=ABA)

上記の行動科学をより現場に使いやすく体系化された学問を、

『応用行動分析(=Applied Behavior Analysis)』と言います。

有名な『パブロフの犬』から始まる学問ですが、

教育、医療、福祉などから、スポーツ、動物学などの分野まで幅広く使われている学問です。

この応用行動分析は、

人間の行動を科学的・法則的に研究した学問であり、

子どもの問題行動の原因と対処法も確立されています。

よって、学校現場で子どもの問題に悩まされている先生方には、

非常に役に立つことと思います。

学級における行動の基本的な考え方

応用行動分析の基本的な考え方に、

『不適切な行動を減らしたい場合は、適切な行動(=望ましい行動)に注目する』

というものがあります。

学校は集団行動での行動が基本です。

だから、好き勝手行動するいわゆる『やんちゃくん』への対応に先生が苦労してしまう現状があります。

そして、一般的にやんちゃな子への指導といえば、

『厳しく毅然とした態度で接して自由に行動させない』

というイメージがあります。

しかし、応用行動分析の考え方では、

『不適切行動は空白の時間に生まれる』

とされます。

これは『何をしてよいかわからない時間があると、子どもは自由に動き始めて、その結果、(先生から見て)不適切な行動が起きてしまう』

ということです。

例えば、子どもが授業中おしゃべりをして、

『授業中は静かにしなさい!』と叱られたとします。

しかし、叱られた結果『おしゃべり』は止まっても、

『何をすればよいかわからない』

という状態のままだと、

別の不適切行動(=授業とは関係のない行動)が始まってしまいます。

つまり、ただ不適切行動を減らそうと思っても、

子どもがよい行動をするとは限らないのです。

子どもは発達段階的に『刺激的なこと』を好みます。

授業中に『何をしてよいかわからない時間』があれば、

当然手遊びを始めたり、友達とおしゃべりしたり、ふざけはじめたりします。

『悪いことをしたい』と思って行動しているわけではないのです。

事件は悪い奴が起こすんじゃない。はしゃぎすぎた奴が起こすんだ

では、どうしたらよいのか。

次回に続きます。

参考書籍
前田智行著『ユニバーサルデザイン学級への6原則』【教育報道出版社】

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