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子どもに手をかけすぎる大人たち

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<参考文献>
工藤勇一・青舐瑞人著『自律する子の育て方』【SB新書】P.15,16,17,18

なぜ日本では当事者意識のない子どもたちが育つのか。

それは教育を含め、日本の社会全体がサービス産業化してしまったから。

私たち大人はとにかく子どもたちに手をかけすぎている。

手をかければかけるほど子どもは自律できなくなり、自分がうまくいかないことを誰かのせいにしようとする。

たとえば早期教育は相変わらずの加熱ぶりである。

『子どものために少しでも良い就学環境を与えたい』

『子どもの能力を少しでも高めてあげたい』

『子どもがハンデを負わないように手を貸してあげたい』

自分の子どもの将来を案じることは親として当然のこと。

だが、『あれをしなさい』『これをしなさい』『あれはダメ』『これもダメ』と周りの大人が言い続けていると、

子どもは自己決定の機会が与えられないため、自分で考える能力や新しいことに挑戦していく姿勢が育たない。

仮に大人のお膳立てで一流と言われている大学に入ることができたとしても、そのような状態で激動の社会を自分の足でたくましく生き抜くことができるだろうか。

サービスを過剰に与えられて育った子どもは何か課題に直面したとき

『この状況を自分でどうにかしよう』

という発想が湧いてこない。

ひたすら『より良いサービス』を求め、

そこで満足するサービスが受けられないと今度は『サービスの質』に不満を言う。

以下はどこかの家庭でありそうな日常の朝の様子である。

毎朝なかなか起きてこない娘を心配して起こしにいくお母さんの姿がある。

母『朝だよ。起きなさい。』

娘『・・・。』

母『いい加減に起きなさい。遅刻しても知らないよ。』

娘『あーうるさい。ほっといて。』

母『じゃあ、ほんとに知らないよ。』

娘『うるさい、うるさい。』

そして、遅刻する時間をとっくに過ぎて娘が起きてきて、

娘『なんで起こしてくれないのよ。遅刻しちゃったじゃない。』

母親の起こしてあげようとするサービスに慣れた娘が、母親のサービスの質に文句を言う。

子どもは与えられることに慣れてしまうと、万事がこんな感じだ。

日本の学校では次のような発言をする生徒が目立つ。

『あの先生の教え方が悪いから自分は勉強ができないんだ』

『あの担任のせいでうちのクラスは仲が悪いんだ』

『この学校の支援の仕方が悪いから、僕はクラスになじめないんだ』

自律できない子どもは上手くいかないことが起きると人のせいにしがちである。

そして、共通して自分のことが嫌いである。

劣等感でいっぱいである。

そして自分のことが嫌いな子は、他人も好きになれない。

中学生くらいだと、

『先生が嫌い』『親が嫌い』『大人は信頼できない』

と考える子もたくさん見られる。

『自律』を失ってしまった子どもたちがもう一度、自分で考え行動できるようになるためにはどうしたらいいのか。

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